今月のワイン 2016年8月「フランスの白ワイン(2)」

10月 8th, 2016

(1)Picpoul de Pinet 2014
●生産地 ラングドック地方
●格付け  AOC Picpoul de Pinet
●生産者 Domaine Azan
●品種 ピクプール100%

(2)Muscadet Sèvre et Maine
Sur Lie Vieilles Vignes 2014
●生産地:ロワール地方ナント地区
●格付け:AOC Muscadet Sèvre et Maine
●生産者:Domaine Martin
●品種:ミュスカデ 100%

(3)Pouilly Fume 2014
●生産地 フランスロワール地方セントラル地区
●格付 AOC Pouilly Fume
●生産者 Domaine Tabordet
●品種 ソーヴィニョン・ブラン100%

(4)Viognier 2014
●生産地 ローヌ渓谷地方
●格付け vin de France
●生産者 Nicolas Perrin
●品種  ヴィオニエ100%

(5)Château Simard 1996
●生産地 ボルドー地方サンテミリオン地区
●格付 AOC Saint-Emilion
●生産者 Château Simard/ ALAIN VAUTHIER
●品種 品種:メルロー80%、カベルネ・フラン20%

(6)Sauternes Heritage 1864 2013
●生産地 Bordeaux地方Sauterne地区
●格付け AOC Sauterne
●生産者 Delor/CVBG-DOURTHE-KRESSMANN
●品種 セミヨン70%、ソーヴィニヨン25%、
ミュスカデル5%

今月の一押しワイン

(5)Château Simard 1996
●生産地 ボルドー地方サンテミリオン地区
●格付 AOC Saint-Emilion
●生産者 Château Simard/ ALAIN VAUTHIER
●品種 品種:メルロー80%、カベルネ・フラン20%
simard
●コメント
オーゾンヌの支配人、アラン・ヴォーティエALAIN VAUTHIERが所有するシャトー。葡萄の栽培から醸造まで、全てオーゾンヌ同様の哲学の下行われています。醗酵・熟成には、共に温度変化が非常に少ないコンクリート・タンクを使用、樽は一切使用しないという拘り様です。
色:基本的にガーネット色ですが、既に熟成が進んでいるためオレンジ色が混じります。ディスクの端は結構透ける為、それほど濃い感じはありません。脚はゆっくり。
香り:開けた瞬間から芳醇な甘い香りが漂い、深い黒系果実の香りが感じられます。それにバニラの様な甘い芳香が香ります。
味:しっかりとした果実味と、熟成による酸味、渋み、まろみが溶け合っていて複雑味と深さを味わえます。果実味のパワー、ミネラルの強いニュアンスがあります。
●コメント 1996
コンディションがパーフェクトに管理されたセラーでゆっくり熟成され、ワイン特有のとても綺麗に熟成した香りと味わい。とてもピュアーな果実味を感じる。きれいな酸味も特徴的。
●一般的なコメント
上からのぞくと、床が茶色いからではなく、熟成の兆しが見え始めた茶色も感じる(1996)。香りは完熟した赤い果実、ベリーやチェリーのアロマに、カシスなどの黒色系果実の香りも感じ、そのあとにスパイス香などが加わる複雑な構成になっている。タンニンはしっかりと感じるがきめが細かく、土壌の恩恵からか、ミネラル感が心地よい。色から想像できるように、上品な酸がリードする非常に綺麗なワインで、右岸の現代的なマッタリな感じのワインとは違いクラッシックなスタイル。
●シャトー・シマール Château Simard
シャトー・シマールの起源は16世紀に遡り,当時サンテミリオンの貴族によって所有されていました。その後,シャトーはClaude MAZIEREクロード・マジエールが買収。1954年からはヴォーティエ家とマジエール家による共同所有となっていましたが、現在は、ヴォーティエ家の所有となり、シャトー・オーゾンヌのオーナー兼支配人であるアラン・ヴォーティエがこのシャトーの支配人を務めており、アランの娘ポーリーヌが醸造責任者の地位についています。しばらく前までは、マジエール家の意向で,シャトー・シマールの輸出はアメリカのみでした。シャトーはサンテミリオンの南部に位置するシャトーで、砂混じりの小石土壌の畑のテロワールと醸造に使われる葡萄の厳格な選別に由来するフィネスとしなやかさを兼ね備えたクラシックなスタイルが高く評価されています。  複雑でありながら,柔軟でバランスが取れたワインです。ワインは,温度管理機能付きのステンレスタンクとコンクリート・タンクで発酵。発酵収量後,12~15日間の果皮浸漬を行い,その後,樽に移しマロラクティック発酵と18ヶ月の熟成。ワインはグリルした赤身肉にピッタリです。仔羊や鴨,ジビエ料理にも良く合います。また,リゾットのような複数の食材を組み合わせた料理と合わせても良いでしょう。

今月のワイン 2016年7月「フランスの白ワイン(1)」

7月 6th, 2016

(1)Bourgogne Aligoté 2013
●生産地 ブルゴーニュ地方
●格付け AOC Bourgogne Aligoté
●生産者 Olivier Leflaive
●品種  Aligoté

カクテル<キール>用のクレム・ド・カシス
■■ なし
●生産者 Créme de Cassis de Dijon
●生産地 ブルゴーニュ地方(生産拠点はアルザス地方)
●格付け   G.E.Massenez
●品種  Cassis

(2)CHABLIS LA PIERRELÉE 2013
●生産地 ブルゴーニュ地方シャブリ地区
●格付け AOC Chablis
●生産者 La Chablisienne
●品種  Charddonay

(3)RIESLING 2013
●生産地 Ribeauvillé,Haut-Rhin département, Alsace
●格付け AOC Alsace
●生産者 Trimbach
●品種  Riesling

(4)GEWURZTRAMINER 2013
●生産地Ribeauvillé,Haut-Rhin département, Alsace
●格付け AOC Alsace
●生産者 Trimbach
●品種  GEWURZTRAMINER

(5)Meursault 2006
●生産地Meursault,Côte de Beaune,Bourugogne
●格付け AOC Meursault
●生産者 Michel PICARD
●品種  Chardonnay

(6)Bourgogne 2012
●生産地 ブルゴーニュ地方
●格付け AOC Bourgogne
●生産者 Mongeard-Mugneret
●品種  Pinot Noir

今月の一本
(5)Meursault 2006
●生産地Meursault,Côte de Beaune,Bourugogne
●格付け AOC Meursault
●生産者 Michel PICARD
●品種  Chardonnay
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●コメント
2006年のブルゴーニュは、春先の天候は不安定だったものの収穫時には ブルゴーニュワイン事務局のバルダッシーニ会長が「自信がある」と話すほどブドウの出来が良く、ブルゴーニュ全体として良い年となりました。白ワインの年とも。
爽やかなライム、パイナップルの果実味と、クリーミーすぎない上品な味わい。 海のニュアンスを感じるミネラルは熟成とともに深い旨味へ変貌を遂げ、 後味のチョーク、白コショウのアクセントが上品な余韻を演出します。エレガントで高級感がありますが、強すぎない控えめなワインです。
時間が経つとともに洋ナシやハチミツのアロマを放ち、ミネラル感と粘性と酸とのバランスの取れたリッチな味わいに到ることが出来るムルソーです。
●Michel PICARDミッシェル・ピカール
ミッシェル・ピカールはフランス・ブルゴーニュのドメーヌ所有者として、またネゴシアン・エルヴール(ワインを育てる酒商)として第一級の評価を受けるメーカーです。コート・ド・ボーヌのシャサーニュ・モンラッシェに本拠を置き、ブルゴーニュ各地に合計135haの自社葡萄園を所有する生産者であり、ドメーヌとしての規模はブルゴーニュのベスト3に数えられています。このワインにはシャサーニュ・モンラッシェの丘の上部に位置する葡萄畑で、手摘み収穫された葡萄を使いますが、空圧式のプレス機で搾られ、30%~50%新樽の228㍑の小樽(ピエス)内で発酵し、11~12ヶ月樽熟成されます。
シャトー・ド・シャサーニュ・モンラッシェの建物から西に斜面を登ればシャサーニュ・モンラッシェのACとプルミエ・クリュの畑が広がり、丘の最上部のサントーバンのプルミエ・クリュ・ル・シャルモアの畑に続きます。サントーバンの村は丘の斜面を越えた西側にありますが、最良の畑の一部はシャサーニュ・モンラッシェすぐ上部に位置し、ピカールのサントーバン・プルミエ・クリュの味わいの素晴らしさはこの畑の位置からも来ているといえます。良質のワインを購入し自社のセラーで熟成させ、自社の商標で出荷するネゴシアン・エルヴールとしても著名。取り扱い内容はブルゴーニュ全体に及び、各地のワイン生産者との密接な関係で常に良質の原酒の供給を受け、ミッシェル・ピカールの商標でフランス国内は元より世界の市場に送り出しています。また、ミッシェル・ピカールはオスピス・ド・ボーヌの大手落札者としても有名。良質のキュヴェとヴィンテージのストックを誇ります。

熊本の植木屋さん(2)

6月 16th, 2016

一週間ほど前に、「amazonで、沈丁花の苗木を頼んだら、熊本の震源地にほど近い植木屋さんから届いた」と言う話を書きました。実はこの植木屋さんに、お礼がてら、沈丁花の移植に関する疑問があり、それをメールでお聞きいたしました。すると、屋内でのお仕事ではなく、苗木畑でお忙しいにもかかわらず、ご丁寧なお返事を頂戴し、ご指導を得ることが出来ました。植えた写真をお送りすると、このままで大丈夫でしょう、という「ご診断」も。amazonで発注して、親切なメールが二往復。ちょっと感動ものです。
今年も、何かとお天気が不順なので、暑い夏を前に、拙宅の猫の額の様子が心配なのですが、フラジャイルな沈丁花の不安が取り除けただけで、クマモンの植木屋さん(amazonで<ガーデンタウン>で検索)に感謝です。懸案の赤いツツジは、10月ごろの植え付けが宜しいそうです。

日本ソムリエ協会 呼称資格認定試験 向け ブラインド・テイスティング会のお知らせ

6月 12th, 2016

J.S.A.ソムリエ・J.S.A.ワインエキスパートの認定試験まであと僅か。いよいよラストスパートです。
南青山レストラン・タニでは、受験なさるみなさまのお役にたてば、と本年より認定試験直前に 試験に向けてのブラインド・テイスティングの会を開催させて頂くことになりました。
第1ラウンドの7月では、苦手な品種の洗い出しをなされるように、
第2ラウンド、二次試験直前の9月には、最終的なチェックをなさって下さい。

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会費は、おひとり様3,500円(税・サ込み)となります。
当日は、14種類のワインをご用意、チケット制にて各種類一回ずつ、ご試飲できます。

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会費は、おひとり様5,800円(税・サ込み)になります。
当日は、20種類のワインなどをご用意、チケット制にて各種類一回ずつ、ご試飲できます。

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両ラウンドとも、会場にはパンとお水をご用意させて頂きます。
原則的に、ブラインド・テイスティングとなりまして、お帰りの際にお答えを差し上げます。
ブラインドではなく、テイスティングをなさりたい方は、ご予約時にお知らせください。お席をご用意いたします。
お問い合わせ ご予約  Tel 03-6804-2266
完全ご予約制ではありませんが、ご予約を頂きませんと、ワインが なくなる恐れもあります。出来ましたら、お電話にてご予約ください。
みなさまのご参加をお待ちしております。

 

ワイン産地での霜と雹、洪水の被害 仏農水省

6月 10th, 2016

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ワイン産地での霜と雹の被害への対応について(農水省発表)

Episode de gel et grele dans les vignobles: Stepahne Le Foll assure

les viticulteurs de la pleine mobilisation des services de l’Etat

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フランスの様々なワイン産地が、この数週間、悪天候の影響を受けている。

4月下旬には、ロワール渓谷、ブルゴーニュ、そしてオード県までもが遅い霜

の被害を受けた。5月27日の雹まじりの雷雨は、特にヨンヌ県、シャラント、

ローヌ渓谷、南西地方で局地的に被害を与えた。この悪天候は、葡萄の芽や

葉に大きな被害を引き起こし、ばらつきはあるものの重大な収穫量の減少につ

ながる。

 

葡萄栽培については、収穫量の減少は保険でカバーされる対象となるので、

農業災害補償制度は適用しない。しかし、2017年の収穫に影響を及ぼすなどの

資金不足に対し、緊急の場合はこの制度を適用する。

 

被害状況の評価と、生産者を支援するために、国の力を総動員する。最終的な

損失は2016年の収穫が終わらないとわからないが、ステファヌ・ル・フォル農

相はすでに、各知事に対し、雹の被害を受けた区画の減税措置など、生産者の

救済措置について要請した。

 

またこの数年、このような悪天候が増えていることに対し、ル・フォル農相は、

収量保険を広める重要性についても再考を促した。現在、葡萄畑の面積の

25%弱しか保険に加入していない。

(フランス農水省プレスリリース、5/31)

 

5月下旬から6月初頭にフランスでおきた大洪水について、ル・フォル農相は6

月1日付けのプレスリリースで、被害を受けた農業者を支援するために必要な

ことを行うと明らかにしていた。6月6日のプレスリリースでは、各県に対し、

被害状況を可及的すみやかに評価することを要請したことを明らかにした。こ

の評価により、FNGRA(全国農業リスク管理基金、旧FNGCA)を作動させること

ができるであろう。6月15日に開かれる農業リスク管理全国委員会(CNGRA)で

は、最初の支払いを速やかに行うために日程を設定するべく、状況の検討が行

われる予定である。

(フランス農水省プレスリリースより、6/1,6/6)

(SOPEXA JAPON発行メールマガジンより引用)

熊本から植木が届いた

6月 8th, 2016

ワインとは関係がないのですが、育てるという点では葡萄の方と関係があるかもしれません。私ごとなのですが、みなさまにお伝えしたいことがあり、少し書かせて頂きます。

一か月ほど前、拙宅玄関脇の沈丁花(樹齢30年ほど)が枯れてしまい、近所のホームセンターや苗木屋さんを廻ったのですが、適当な大きさの沈丁花がなく、そろそろ暑くなり移植には向かない時期になりますし、沈丁花は特に神経質な樹ですので、困り果てていました。
そこでダメ元でと、yahooで検索してみた所、ヒットが多すぎ、ギブアップ。これだけネット上に沈丁花が植わっているなら、もしやとお馴染みamazonで検索したところ、よりきちんとしたものがヒットし、いろいろ比較できるほどでした。ある植木屋さんの出品でちょうど良い高さの沈丁花を見つけました。写真を見る限りでは、背が低い割にはなかなか樹勢もよいようです。お客さんからの評判もよさそうなので、早速クリック。
数日して、枯れてしまった樹を抜いて、周りの土を掘りだし除去し、沈丁花に向く土壌と肥料を混合して、到着を待とうとしたのですが、土を作っている最中に、早くも宅配屋さんが大きな段ボールを持ってきました。沈丁花は段ボールに入ってやってきたのです。宅配のお兄ちゃんは、これここに植えるんですか?とニコニコ。
早速、出来たばかりの新しい土<沈丁花カクテル>でくるむようにしてやりながら、また周りとのバランスを調整しながら植え込みました。
作業が終わり、送り伝票を詳しく見ると、何やらクマモンが印刷してあります。そして、「お見舞い感謝します」とも。なんと、この沈丁花は、熊本県上益城郡と震源地のすぐそばから来ていたのです。あの大きな地震の一か月後にはるばるやってきた沈丁花を丹精込めて育て上げ、毎年冬の終わりを告げるあの甘い香りを期待することにしましょう。

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ちなみにこの植木屋さんは、ガーデンタウンと言う名前。amazonで<ガーデンタウン>で検索すると、たくさんの苗木が植わっています。わたくしは今度はつつじを植え替えたいので、時期が来たらまたクマモンをクリックしたいと思います。

2016年 年内の企画予定

6月 8th, 2016

みなさまに可愛がられております当ワイン会の今年いっぱいの企画の予定は以下の通りです(2016年6月8日時点)。

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7月  フランスの白ワイン(1) 空席数席あり ご予約受付中

7月と8月の2か月で、フランスの主要な白ワインを総浚いします。較べてみるとその違いにビックリ。どんな時にどんな白を頂けばよろしいのか、すぐにわかる、そんな企画です。

8月 フランスの白ワイン(2) ご予約開始いたしました。

9月 ワインでフランス一周(1) ご予約受付開始は6月下旬

年内4か月と来年1月の5か月でフランスの銘醸地を地域別に、ワインで巡ります。12月には、恒例・大好評のジャンケン大会によるクリスマス・プレゼントも。

10月 ワインでフランス一周(2)

11月 ワインでフランス一周(3) 

12月 ワインでフランス一周(4)

今月のワイン 2016年6月「旧世界と新世界 番外編 亜米利加 西海岸のワイン」

6月 7th, 2016

(1) Founders Estate Sauvignon
Blanc 2013
●生産地 カリフォルニア州
●格付  無し
●生産者 Beringer
●品種  Sauvignon Blanc

(2)Chardonnay Napa Valley 2014
●生産地 カリフォルニア州ナパ・ヴァレー
●格付  無し
●生産者 Beringer
●品種  Chardonnay

(3) Bourgogne Hautes Cotes De Nuits 2006
●生産地 ブルゴーニュ オー・コート・ド・ニュイ
●格付AOC Hautes Cotes De Nuits
●生産者 Domaine Mongeard-Mugneret
●品種  Chardonnay

(4) Zinfandel Clear Lake 2012
●生産地 カリフォルニア州 クリア・レイク
●格付  無し
●生産者 Beringer
●品種  Zinfandel

(5) Cabernet Sauvignon Knights Valley 2013
●生産地 カリフォルニア州 ナイツ・ヴァレー
●格付  無し
●生産者 Beringer
●品種  Cabernet Sauvignon

(6) Dundee Hills Pinot Noir 2013
●生産地 オレゴン州
●格付  無し
●生産者 Domaine Drouhin Oregon
●品種  Pinot Noir

■今月の一本■

(4) Zinfandel Clear Lake 2012
●生産地 カリフォルニア州 クリア・レイク
●格付  無し
●生産者 Beringer
●品種  Zinfandel
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●コメント
昼夜の寒暖の差の大きなクリア・レイク産のジンファンデル種を使用した伝統的なカリフォルニアワイン。チェリーを想わせる香りにスパイシーさが加わり、柔らかい舌触りとシルキーな余韻が楽しめます。
チェリーやココナッツを想わせる香りに加えて、胡椒、ココア、シダーの風味と柔らかい舌触り、長くエレガントなフィニッシュが感じられます。
●クリア・レイクとジンファンデル
ナパ・ヴァレーの北に位置し、カリフォルニア最大の天然湖、クリア・レイクの周囲に広がるクリア・レイク産のジンファンデル種。南北20kmに及ぶ大きな湖の周りに広がるこの地区は昼夜の寒暖の差が大きく、その影響から果実味と共に上品な酸味が備わるのが最大の特徴です。また、クリア・マウンテン葡萄園は、コノクタイ山を取り囲む岩の多い赤い火山性の土壌が多いそうです。
その温暖さはナパ・ヴァレーの奥地(北端)に相当するぐらいなのですが、このベリンジャーの所有する葡萄園は、標高730mの位置にあるため、通常より冷涼地で、昼夜の寒暖の差が大きく昔から好適地とされてきました。
ジンファンデル種は冷涼さの中で、より良い条件で完熟することが出来るのです。
洗練されたこのジンファンデルは、収穫後の更に選別を厳しく行い、クリーンなジンファンデルの特徴を引き出します。オーク樽にて9ヶ月熟成の後に、適切なブレンドがなされ、瓶詰めされます。

【南青山Taniワイン会】8月募集開始しました

5月 26th, 2016

8月のワイン会のご案内です。
7月、8月はフランス(又はフランスを中心とする)白ワインを出うる限り取り上げ、比較試飲を致します。
両月の具体的なワイン名は未定ですが、じわじわと上がってくる輸入価格と長期予報を見ながら、早めに決定したいと存じます。
辛口から超甘口まで、夏用の白から暖房の入っているところで栓を開けたい冬用の白まで、いろいろな場面にあった白ワインを比較します。
2か月間で、あまたある白ワインの(古い表現ですが)TPOを理解しませんか。

【南青山Taniワイン会】2016年8月
「フランスの白ワイン その2」

開催日時:2016年8月6日(土)
正午より。
開催場所:レストラン タニ
港区南青山3-2-6
モリヤサンライトビル2F
http://restaurant-tani.com/
定員:24人
会費:9,500円(事前お振込みです)

8月は、たまたま広島原爆の日となります。今来日中のオバマさんが、広島を訪ねるそうですが・・・

ご予約お待ちいたしております。
お振込のお願いのお知らせは、6月中下旬になる見込みです。

7月の<フランスの白ワイン特集(1)>も残席僅かですが、募集中です。5月いっぱい、或いは6月初旬で締め切りさせて頂きます。
6月分は、既に締め切りました。

 

 

春の霜でブルゴーニュ・ワインが大被害 2016年は絶望的

5月 25th, 2016

4月終わりにブルゴーニュ全体のワイン業者をまとめている組織<ブルゴーニュ・ワイン委員会>が以下のようなプレスリリースを出しました。

春の霜でブルゴーニュに影響
Les gelées de printemps malmènent le vignoble de Bourgogne
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4月26、27日の夜間に気温が氷点下まで下がり、ブルゴーニュは春の霜により、目に見える影響を受けている。産地には不安が広がっている。

まだ被害状況を把握できる段階ではないが、関係者が最初に確認した状況によると、ブルゴーニュは北から南まで被害を受けている。
このように被害の範囲が広がることは珍しい。北のシャブリやグラン・オーセロワから、コート・ド・ニュイ、コート・ド・ボーヌ、コート・シャロネーズが程度の差はあるものの影響を受けた。マコネも28日の霜で被害を受けた。

もう一つ珍しいのは、通常は霜の被害を免れている区画も今回は被害を受けたということである。寒波はブルゴーニュのみならず、フランスや欧州の他の産地をも襲った。

今後、被害状況を正確に把握するために、現地調査が行われる。
現段階では、今後のヴィンテージへの影響を数字で表すことは難しい。ぶどう樹に対応能力があるとはいえ、影響がないということはないであろう。

(ブルゴーニュワイン委員会(BIVB)プレスリリース、4/28)     <ここまでSopexa Japon発行メールマガジンhttp://www.sopexa-japon.com/より引用>
遅霜
その後、フランスメディアをフォローしていますが、被害は4月当時に思っていたよりも、かなり大きくなってきたようです。

ここ数日の当地の新聞や放送を見ますと、今年のブルゴーニュ・ワインの出来は、かなり悲観的で、フランスでは珍しく「今回の被害にめげずに、未来を考えよう」などと言う精神論的な見出しも見受けられるほどです。ブルゴーニュでは2012年より3年連続の雹の被害があったため、生産量がかなり落ちました。今回の、春の遅霜の被害は、雹の被害を軽く上回るとされています。

3年間の雹の被害の負債を抱えている葡萄農家には、まさに泣きっ面に蜂。さらに雹被害の為、作物に対する保険料も高騰している為、ブルゴーニュの葡萄農家はますますピンチに立たされています。消費者にとっては、ただでさえ高いブルゴーニュ・ワインがさらに高騰することになりそうです。