今月のワイン 2016年12月ワイン会企画「ワインと郷土料理でフランス一周」(4)<ブルゴーニュ地方>

(1)Crémant de Bourgogne NV
●生産地 ブルゴーニュ地方
●格付 AOC Crémant de Bourgogne
●生産者 DM.Bruno Dangin
●品種  Pinot Noir 100%

(2)Bourgogne Chardonnay 2012
●生産地 ブルゴーニュ地方
●格付 AOC Bourgogne
●生産者 Louis Latour
●品種 Chardonnay 100%

(3)Saint-Aubin ”LES ARGILLES” 2013
●生産地 ブルゴーニュ地方コート・ド・ボーヌ地区サントーバン村
●格付 AOC Saint-Aubin
●生産者 Dom.Gilles Bouton & Fils
●品種 Chardonnay 100%

(4)Bourgogne Pinot Noir Vieilles Vignes 2013
●生産地 ブルゴーニュ地方
●格付 AOC Bourgogne
●生産者 Maison Roche de Bellene
●品種 Pinot Noir 100%
(5) Bourgogne RENOMMEE 1995
●生産地 ブルゴーニュ地方
●格付 AOC Bourgogne
●生産者 Remoissenet Pere & Fils
●品種 Pinot Noir 100%

(6)Chambolle-Musigny ”Les Nazoires”2014
●生産地 ブルゴーニュ地方
●格付 AOC Chambolle-Musigny
●生産者 Dom.Machard de Gramont
●品種 Pinot Noir 100%

今月の一押し

(6)Chambolle-Musigny
“Les Nazoires”2014
●生産地 ブルゴーニュ地方
●格付 AOC Chambolle-Musigny
●生産者 Dom.Machard de Gramont
●品種 Pinot Noir 100%
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●コメント
やや薄く、輝きのある色合いで、香りは初めやや控えめで、時間の経過と共に澄み渡ったキレイでナチュラルな果実香が少しずつ拡がってきます。繊細で透明感のある果実味、いつも通りのシルキーなタンニン、やや肉の薄いキレイな果実味しっかりとして穏やかな酸、そして豊富なミネラルが高い次元で調とにかく繊細で優雅な印象のワインに仕上がっています。元来はドメーヌのラインナップの中で、比較的早く飲み頃を迎えるワインですが、2014年に関しては他の銘柄ほどの開いたような果実味を持っていない為、他の銘柄の方が早く飲み頃となるでしょうが、このワインは数年待ってあげた方がよさそうです。醗酵はオーク樽で、熟成もオーク樽で15ヶ月(228リットル、新樽比率30パーセント)行います。サービス温度は16度がお勧めです。
nazoires
特級畑のクロ・ド・ヴージョに程近い、ヴージョ村との境界に位置する畑です。このアペラシオンのワインらしくパワフルではないものの、繊細で上品、そしてシルキーな口当たりを持つワインです。香りはフランボワーズを思わせる香りにほんの少しのスパイシーなニュアンスが複雑さを与えており、ほどほどのボディで、タンニンと果実味、上品な酸がバランスよくまとまっています。やはり飲み頃はまだ先ですが、大ぶりなグラスを使ってあげると、若い内にしか感じられないイキイキとした魅力を存分に味わう事が出来ます。
●Dom.Machard de Gramontマシャール・ド・グラモン
ニュイ・サン・ジョルジュの隣プレモー・プリセ(AOCはニュイ・サン・ジョルジュ)に本拠を置き、伝統的なワイン造りを頑なに守り続けているドメーヌで、生み出されるワインはブルゴーニュの一つの指標とも言われる素晴らしいワインです。スタイルとしては、パワフルさではなく果実味を重視したエレガントなタイプで、それぞれのアペラシオンの個性を十分に引き出しています。畑はブルゴーニュ全域にわたって所有しておりますが、中でもヴォーヌ・ロマネの“レ・ゴーディショ”はドメーヌのフラッグシップとしてカルトな人気を誇っています。
醸造家エマール・グラモンのワインの特徴は素晴らしい色、充分なボディとタンニン、果実味と芳醇さが非常に深いことです。瓶で10~15年はゆうに保つし、堅さがほぐれるのにしばしば数年かかることもある程です。普通は30-50%の新樽に16-18ヶ月寝かせます。グラモンは少なくとも21日間もの長期浸漬を行い、瓶詰の前に2-3度澱引きすることにしています。グラモンは発酵前に葡萄の房を低温浸漬するという今のブルゴーニュの流行にはしたがいません。 というのはこのやり方だと、ワインは若いうちの見かけは良いが、うまく熟成しないと考えるからだそうです。彼はまた破砕して発酵させるとき33-34度という比較的高い温度を選びます。 もちろんその結果、ワインは非常に芳醇かつボディがしっかりとした、タンニンが強くなります。
「グラモンのワインはどれをとっても良い出来だが、最上はいつもニュイ・サン・ジョルジュで、なかでもペリエール・ノブロ、レ・ヴァルロそしてレ・ダモドである。他に、素晴らしいサヴィニ・レ・ボーヌ・レ・ゲットとポマール・ル・クロ・ブランという別格の逸品もある。こういった全てを考え合わせると、グラモンはブルゴーニュの中で最も信頼に値する名前のひとつということができる。価格もその高品質にしては高くない。」<ロバート・パーカー著『 ブルゴーニュ 』>

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