今月のワイン 2016年2月 「旧世界と新世界 Chardonnay」

(1) Cremant de Bourgogne Brut  Blanc de Blancs NV
●生産地 ブルゴーニュ地方コート・シャロネーズ地区
●格付け AOC Bourgogne
●生産者 Berthenet
●品種 シャルドネ80%、アリゴテ20%

(2) William Hardy Chardonnay 2012
●生産地 オーストラリア 南オーストラリア州
●格付け
●生産者 Hardys
●品種 シャルドネ100%

(3) BERINGER NAPA VALLEY CHARDONNAY 2013
●生産地 アメリカ・カリフォルニア州ナパ・ヴァレー
●格付け
●生産者 Beringer
●品種 シャルドネ100%

(4) Le Bourgogne Chardonnay 2014
●生産地 ブルゴーニュ地方コート・ドール地区
●格付け AOC Bourgogne
●生産者 Chanson
●品種 シャルドネ100%

(5) Chanson Meursault 2013 
●生産地 ブルゴーニュ地方
●格付け AOC Meursault
●生産者 Chanson
●品種 シャルドネ100%

(6)Bourgogne Pinot Noir 2012
●生産地 ブルゴーニュ地方
●格付け AOC Bourgogne
●生産者 Dom.Anne Francoise Gros
●品種 Pinot Noir 100%

■今月の一押し■

(4) Le Bourgogne Chardonnay 2014
●生産地 ブルゴーニュ地方コート・ドール地区
●格付け AOC Bourgogne
●生産者 Chanson
●品種 シャルドネ100%
201602
●コメント
エメラルドのようなきらめきが加わる緑ががった淡い黄色、または輝きのあるレモンイエロー。豊かで、しかも絶妙なミネラルによって際立つアーモンドの香りの中に花の香りが感じられます。白い花の蜜のような香りに加えて、ハーブなどの香りや爽快さがあります。
味わいは、トロピカルな果物の酸味と共に白桃や洋梨、花の蜜やハチミツのようにしっかりとした凝縮感。フレッシュ感が強く、ストラクチャーがあり、ボディをしっかり感じます。バランスのよい魅力的なワインです。口中でも白い花のアロマが感じられ、フレッシュさのあふれるフィニッシュです。
●Chansonシャンソン
ブルゴーニュで産出されるワインを、フランス国内やヨーロッパに販売していたシモン・ヴェリーが1750年にシャンソンを設立。ボーヌでも1、2を争う歴史あるメゾンとされています。1847年から1999年まではシャンソン家が経営を担ってきましたが、1999年、シャンパン・メーカーのボランジェ・グループがこのメゾンを買収し、以来、畑やカーヴに大きな投資が行われてきました。シャンソンは、ボーヌ、サヴィニー・レ・ボーヌ、ペルナン・ヴェルジュレス、コルトンの丘陵地にグラン・クリュとプルミエ・クリュ、合わせて38haの畑を所有しており、その中には、プルミエ・クリュの“クロ・デ・ムーシュ”(4.5ha)や、モノポールの“クロ・デ・フェーヴ”(3.8ha)、グラン・クリュの“コルトン・ヴェルジェンヌ”(0.60ha)が含まれています。こうした自社畑から収穫される葡萄で造られる「ドメーヌ・ワイン」以外にも、シャンソンが求める水準に達する葡萄を厳選した栽培農家から買い取り、それぞれのテロワールをあますところなく表現した、幅広いアペラシオンのワインを生産しています。
シャンソンの白ワイン
コート・ドール地区の白ワインは、全て自社の設備で醸造しています。シャルドネ種の葡萄の圧搾は、除梗しないまま、ゆっくり丁寧に行われます。葡萄果汁がワインに変わる過程は、温度管理も含め、しっかりとコントロールされているため、シャンソンの白ワインのピュアさときめ細やかさの中に、アロマティックな果実の香りが余すことなく現れます。マロラクティック発酵と熟成はオーク樽で行います。約6ヶ月間、週に一度バトナージュを行う。これはオリを浮遊させ、ワインのアロマのポテンシャルを高め、コクを出すためです。
葡萄畑での標準を出来るだけ高いレベルに引き上げるために、シャンソンではその経験とノウハウを栽培農家と分かちあっています。そして、ドメーヌ・シャンソン(シャンソンの自社畑)では、はっきりとした哲学が実践されています。土壌の耕作を基本とし、葡萄の質の保全に焦点が絞られてるため、収量の上限を赤ワイン40hl/ha、白ワイン45hl/haに定めています。

土壌
シャンソンには土壌の質へのこだわりがあり、畑は微生物の活動を視野に入れた方法で耕作されます。 土壌はそれぞれの構成物の特性に気をつけて丁寧に耕作しなければなりません。
シャンソンの畑は、鋤で耕さねばならない大切な財産であり、トラクターで入らず、馬を使用しています。畑(土壌と葡萄樹)の状態を毎日チェック。樹齢や収量といった、それぞれの葡萄樹の持つ特性によって、必要な異なる手入れを行っています。
畑では、収量をコントロールし、凝縮した葡萄を収穫することが最終的な目的ですので、それぞれの樹に適した剪定や摘芽が行われます。シャンソンのワイン造りの一年で、最も重要なのが収穫です。果実のバランスと成熟度がワイン造りに適切であると判断されない限り、収穫は始まりません。一たび収穫開始が始まると、100人からの収穫隊が、丁寧に手で葡萄を採取します。小カゴに入れられた葡萄は直接選果台に運ばれ、10名を越える作業人がどの葡萄を使うかの最終的な決断で選果され、ジュースが作られます。

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